無色生活

セミリタイア民のリアル

やりたいRPGが多くて困る

 こんにちは。私は会社を辞めて再就職せずに1年弱のあいだ貯えを切り崩しながらフラフラと生きている者です。

 普段、「ゲームのような消費的娯楽はずっとやっていると飽きる」と主張している私ですが、仕事を辞めて1日中家に引きこもってゲームばかりしていると流石に飽きるという話であって、普通にゲームはプレイしていますし、楽しいです。

 最近は特に面白い、または面白そうなゲームが次々と発売されていまして、無職で時間が有り余っているはずなのにプレイする時間が無くて困っています。ということで、やりたいゲームを紹介していきます。

 

1.ロマンシングサガ2 リベンジオブザセブン

 往年の名作RPGのリメイク版です。オリジナル版は他のサガシリーズ含めて未プレイなのですが、評判が非常に良かったので購入してみました。

 まだ序盤も序盤ですが全滅やキャラロストは日常茶飯事のものすごく歯ごたえのある難易度で、昔のゲームらしいなと感じます。バトル戦略やどの職業を起用・育成するかを考え試行錯誤するのが面白いです。Switch版を購入したのですが、ワールドマップを移動したときにマップのロード時間がちょっと長いのが気になりますが、総じて満足です。

 

2.メタファー リファンタジオ

 アトラスのペルソナシリーズのスタッフ陣が制作した、実質ペルソナ6的なRPGです。ペルソナシリーズが現代が舞台であるのに対し、メタファーは中世ヨーロッパ風のトラディショナルなRPGといった雰囲気です。私はペルソナシリーズを3・4・5とプレイしており、やらないわけにはいかないと思っているのですが、未購入です。

 ペルソナの正当ナンバリングシリーズと同じくらい気合を入れて作られているように見えるのですが、如何ほどか。

 

3.ドラクエ3 リメイク

 まだ買ってません。正直、SFC版リメイクと比較してそこまで面白くなるだろうか?と懐疑的に思っていますが、とりあえずゲーマーを名乗るならプレイしておかねば…と思っています。

 

4.真・女神転生Ⅴ vengeance

 購入済みです。完全版じゃない方は未プレイだったのでお得だ!と思って購入したのですが、広大なマップを探索するのが怠くて積みゲー化しています。正直、Switch Liteでオープンワールド的なゲームを遊ぶのはややしんどいです。

 

電気毛布が良いよという話

 こんにちは。私は会社を辞めて再就職せずに1年弱のあいだ貯えを切り崩しながらフラフラと生きている者です。

 最近ようやく寒くなってきたので、我が家では暖房器具である電気毛布を新調しました。(元々持っていた電気毛布を、サイズが大きいものに買い替えました。)この記事では電気毛布が良いですよという話をしていきます。

 

 

1.電気代が安い

 エアコンと比較した場合、電気毛布の電気代は機種にもよりますが10分の1から5分の1くらいで、相当安いです。

 

2.コタツ的な気持ちよさがある

 電気毛布は言ってみれば、「コンパクトで持ち運び可能なコタツ」と言えるかと思います。単に暖を取るだけでなく、あたたかな毛布に包まれる心地よさを同時に味わうことができます。これがエアコンでは得ることのできない快感なんです。私はコタツも好きなのですが、コタツを部屋に置くと掃除が面倒になるのと、夏場に邪魔になるのが嫌でコタツは導入しておらず、電気毛布でコタツ感を補っています。

 そして、心地よさだけでなく電気代が安いのに普通にちゃんと暖かいです。パワーを上げ過ぎると逆に熱すぎると感じるのもコタツに似ています。

 

3.寝るときに乾燥しにくい

 冬場のエアコンはつけっぱなしで寝ると空気が乾燥しがちです。起きてみたら喉が乾燥でやられていたりしますし、それを避けようと数時間後にタイマーでオフにする設定にすると朝寒すぎて布団から出られなくなります。

 電気毛布の場合、寝具の掛布団あるいは敷布団としても使用することができるので(機種にもよります)、エアコンを使わずともめちゃくちゃ暖かい布団で眠りにつくことができます。

 

4.実は洗濯機で洗える(ものが多い)

 電気毛布は電気製品っぽいイメージに反して、実は洗濯機で洗うことができます。手洗いでなく洗濯機使用可能というのがうれしいです。※だいたいの電気毛布は洗濯機で洗えるというだけで、すべての電気毛布を調べたわけではないので各自でご確認ください。

 そのため、一度購入すれば複数シーズンにわたって清潔に使い続けられます。

 

5.まとめと私の話

 以上、電気毛布が良いよという話でした。

 冒頭にお話しした、私が電気毛布を買い替えたという話ですが、買い替え前後で何が変わったのかというと、サイズを大きいものに変更しました。それまで持っていた電気毛布は長辺が100cmちょっとの大きさで、他は何も不満はなかったのですがサイズがあと少し大きければなと思うことが多々ありました。例えば、椅子に座っているとき、ひざに掛けるなら十分な大きさなのですが、肩から電気毛布にくるまりたいという場合、長辺100cmだと足りなかったのです。

 今回購入したのは長辺が188cmもある、ベッドに敷けるサイズのものを「大は小を兼ねる」の精神で購入しました。デカ電気毛布の使用感としては、暖かさや心地よさはもう最高です。一方で、ベッドで使った後、ソファやデスクチェアに移動させたりと電気毛布を持ち運ぶ際はちょっとデカくて取り回しが悪いとは思いました。ただ、移動は一瞬なので1個だけ買うなら大きいサイズの方が私はお勧めです。

書籍レビュー 知的戦闘力を高める独学の技法(山口周)

 こんにちは。私は会社を辞めて再就職せずに1年弱のあいだ貯えを切り崩しながらフラフラと生きている者です。

 「無職で暇なので読書でもするか~」と殊勝な心掛けを続けている私ですが、先日ある本屋の売れ筋ランキングを見たところ、掲題の書籍が売り上げ上位にランクインしていました。タイトルに惹かれたので(←コミュ障なので独学という言葉に弱い)電子書籍版がないかどうかを検索してみたところ、なんと私は既にAmazonのKindleでこの本の電子書籍版を購入済みであることが判明しました。実はこの本は2017年に発売されており、今年になってから文庫本版が発売され、それが売れ筋ランキングに入ったことで私の目に留まったのでした。そして、過去に購入済みであることも忘れていたということは、買っただけで全く読んでないか、読んでも完全に中身を忘れているということなので、新鮮な気持ちで読み始めました。

 結論から言うと、私にはまったく刺さりませんでした。半分まで読み進めましたが、参考になると思ってチェックを入れた箇所が1か所だけしかない上に、筆者の主張する「理想的な独学」にまったく賛同できなかったので、流石にこれ以上読んでも得るものはないだろうと思ってそこで読むのを辞めました。

 本書の内容でどの部分が私に合わなかったのかを書いていきたいと思います。

1.知的戦闘力=「おじさん受けしそうなビジネス小噺を無限に話せる能力」としか思えない

 筆者の推奨する独学を実践することで読者にはどのようなメリットがあるのか?が重要です。本書ではそのメリットを「知的戦闘力」と表現しています。タイトルの通り。

 知的戦闘力とは具体的に何か?ということなのですが、本書を読んで登場する独学事例に目を通して感じるのは、知的戦闘力を高めていきつく先は「おじさん受けしそうなビジネス小噺」が口から無限に出てくる人になれるだけではないか?ということです。「おじさん受けしそうなビジネス小噺」の代表例が、戦国武将(三国志武将でも可)の戦略・戦術と現代サラリーマンの組織論との間に共通する事項を見出して、ためになることを教えてくれる、よくあるアレです。前述の「戦国武将の戦略戦術」の部分が、「脳科学における最新研究事例」になったり、「生物学におけるとある哺乳類の求愛行動」になったり、「古代ローマ帝国の皇帝の取った宗教政策」になったりと様々なパターンを持っていて、まさに無限にビジネス小噺が生成されるわけです。

 「おじさん受けしそうなビジネス小噺を無限に喋れる」というのは、それはそれで物凄い才能で、特に作家・ライター・漫画家のような書くことを仕事にしている人、講演家・配信者・ラジオパーソナリティなど喋りを仕事にしている人にとってはそれだけで一生飯を食べていけるような稀有な才能ですが、そうでない一般の人にとっては、せいぜい会社の朝礼で話す機会があったときに「あいつ、良いネタ持ってるな~」と周囲に感心される程度でしょう。その意味で、筆者の推奨する知的戦闘力というのが、誰にでも役立つものなのか、そして自分の課題とは直接関係ない歴史書や生物学の本を読んでまでして手に入れる価値があるものなのか、甚だ疑問です。まとめると、

・ビジネス小噺を無限に話せることと仕事・生活・趣味といった実際の人生を充実させることの間に何の関係があるのかが不明瞭。

・ビジネス小噺を話せるようになるというだけでは、好きでもない教養書を読むことにコストに見合うメリットがあると思えない

 

2.教養の扱われ方については共感できる

 本書の本筋とは関係ないのですが、教養が現代社会で果たす役割というか、「仕事ができない人の逃げ込む先が教養になりがちである」という点には非常に共感できました。

 昨今の教養ブームで、「ビジネスエリートは実は実学ではなく教養を学んでいる」的な言説が溢れています。ややもすると「教養を学ぶことそのもの」が目的になってしまいがちであると筆者は説きます。そして、その行きつく先は「〇〇の哲学書を読んだ俺すごい」というスノッブ的な思想であり、「あいつは仕事はできるかもしれないけど教養が無いよ。キルケゴールも知らないみたいだよ。」といったような、仕事ができないコンプレックスを教養という別軸で埋め合わせるようなむなしい思考回路です。このような構造を指摘している箇所については非常に納得でき、現状をよく言い表しているなと思います。

 

3.まとめ

 上述の通り、全部を読んでいない上に批判的なレビューとなってしまいました。もしかしたら、私よりももっと本や活字が好きな人(幅広いジャンルの教養書を読むことが苦ではなく、むしろ大好物という人)にとっては、物凄く良い本なのかもしれません。

常備可能食材しか使わないからいつでも食えるボロネーゼ

 こんにちは。私は会社を辞めて再就職せずに1年弱のあいだ貯えを切り崩しながらフラフラと生きている者です。

 先日投稿した「貧乏人のパスタ」の記事の反応が意外と良かったので、家に常備可能な食材(=腐りにくくて消費しやすい)だけを使った、「食べたいときにいつでも食べられて、食材腐敗リスクを気にしなくてよい」料理を紹介したいと思います。わたしが日常的に食べており、味は当然めちゃくちゃ旨いです。

 ↓先日の記事です。

colorlesslife.hatenablog.com

 余談ですが、「食材腐敗リスク」は料理をするうえで一番避けるべきものだと思っています。まず、食材をダメにしてしまったときの罪悪感が大きいですし、腐った食材を処分する行為だけでメンタルが削られます。また、経済的にも完全なる無駄な出費ですし、何より「あの食材をとっとと消費しなきゃ、まだ腐ってないよね…」と日常的に気に病むのが、人生の大いなる無駄です。少しくらい単価が高くても、使いきれる量を買うべきです。

 余談終わり。今回紹介するのは、またもや他人のふんどしで恐縮ですが、料理研究家リュウジ氏のボロネーゼレシピです。↓

bazurecipe.com

 

 

1.オリジナルレシピからの変更点

 以下の通り、オリジナルのレシピから一部をアレンジして調理しています。

・オリジナルレシピでは「ジェイコブス・クリーク シラーズ・カベルネ」という赤ワインを使っていますが、私の場合スーパーや酒屋で売っている2リットルで700円くらいの激安赤ワインを使っています。ジェイコブス・クリークもワインとしては高くはないのですが、このダウングレードにより1食分に使う赤ワイン代が35円程度になります。

・オリジナルレシピではオリーブオイルを使っていますが、昨今のオリーブオイル高騰によりサラダ油を使っています。サラダ油でも十分旨いです。

・オリジナルレシピでは普通のひき肉を使用していますが、私の場合保存性を重視して冷凍ひき肉を使用しています。そして、事前に解凍したりはせず、凍ったままフライパンにぶち込んでいます。

 

2.食材の保存性能が高い

 腐る可能性があるのは以下の食材くらいです。

・玉ねぎ→皮をむく前なら常温でも保管可能ですし、半分使った後でもラップして冷蔵庫に入れれば1か月くらいは持つイメージです。

・ひき肉→前述のとおり、冷凍ひき肉を使用しています。冷凍ひき肉の良いところは、凍ったままで計量したり分割するのが容易なことろです。

・トマト缶→リュウジ氏の動画内でも言及されていますが、開封後のトマト缶はビニール袋に入れて冷凍保存可能です。

 

3.うまい

 コンソメ+ひき肉+トマト+ワインの4つの旨味が濃縮されてさらに粉チーズまで降りかかっているので、旨味が濃厚かつ奥深いです。そして、ひき肉の肉食べてる感を存分に味わえます。良質な飲食店で出てくるようなパスタを「家で」「いつでも」食べられるというのは、最高としか言いようがないです。ちなみに、肉食べてる感をさらに追い求めたい方は、冷凍ひき肉ではなく普通のひき肉を使うとさらに良いです。

 

4.まあまあ安い

 あいびき肉が100グラム150円(大量に買えばもっと安いかも)、ホールトマトが100グラム30円だとすると、ソースだけで1食だいたい200円強ではないでしょうか。まあ自炊飯として激安とは言えないものの、肉がふんだんに入っているのでこんなもんでしょう。肉食ってる感と味を勘案すれば激安と言えます。

 

5.まとめ

 なんでパスタ料理ばかり紹介するのかというと、昨年注文したふるさと納税でパスタが12キロ分届き、まだ半分以上残っているため必然的にパスタ料理ばかり食べているからです。

 皆様もぜひ、「たまねぎ」「トマト缶」「冷凍ひき肉」を常備することでいつでも好きな時に旨いボロネーゼを食べましょう。

 

腹を割って「働かない理由」を語る

 こんにちは。私は会社を辞めて再就職せずに1年弱のあいだ貯えを切り崩しながらフラフラと生きている者です。

 本日は11月23日「勤労感謝の日」でございます。祝日の趣旨は「勤労を尊び、生産を祝い、国民が互いに感謝しあう」とのことで、勤労もせず生産もしていない私にとっては、労働に従事している皆様への感謝をひたすらに捧げ続ける一日でありました。

 労働にまつわる祝日ですので、せっかくなのでわたしが会社を辞めて以降なぜ働いていないのか?を深堀していきたいと思います。腹割って話そうや。

 

 

1.慣性の法則

 長い年月働いていると「会社に属しているのが当たり前」に感じられて、無所属の状態は落ち着かなかったり、怖いと感じたりするはずです。それは、たとえば日曜の夜に憂鬱な気分になるような、会社や仕事が人並み程度に嫌いな人であってもです。ずっと「会社に所属している」状態が続いているので、慣性の法則によりその状態を維持しようという力が働きます。

 一方、わたしは1年近くもの間働いておらず、慣性の法則により「会社に属していないのが当たり前」になってしまったので、無職の状態を維持しようという力が働きます。

2.「資産枯渇への道程」があまりにもゆっくり

 一般的には「働かないと金が枯渇する」と世間では言われていますが、自分の場合、その過程があまりにもゆっくりすぎて「金なくてヤバいから働こう」という気持ちに繋がりにくくなっています。

 私の毎月の支出は平均すると約16万円でした。単純に計算すると毎年190万円ずつ資産が減っていくことになります。現在の私の資産額は6000万円なので、このままずっと無収入で資産額も支出額も変動しなかった場合は約30年経つと資産が枯渇することになりますが、30年という歳月は長すぎてイメージするのが困難です。

3.株や為替の影響が大きすぎる

 単純計算では30年で資産が枯渇すると記載しましたが、実際には株式インデックスで資産を保有しているため、株や為替の相場により資産価値は減ったり増えたりします。それによって、資産価値が増えればもっと長持ちしますし、価値が減ればもっと早期に枯渇します。一般論的には、長い目で見れば株は上がっていくと言われていますが、100%確実なことは何も言えず、リーマンショックのような大暴落が起きる可能性も当然あります。

 実際のところ、わたしが会社を辞めて以降の相場はとても好調で、私が退職したタイミング(退職金受領後)と現在とを比較すると資産の評価額が約800万円増えています。これは、会社員時代のわたしが1年間働いて得られる給与収入から税金・社会保険料・生活費を差し引いて残る、貯金可能な金額よりもずっとずっと多いのです。

 もちろん、今年の株式相場の調子が良すぎるだけで、ここまでの好調相場がずっと続くわけではないことは頭では理解しているつもりなのですが、株や為替相場が私の資産に与える影響があまりにも大きすぎて、相対的に労働収入の金額的なインパクトがちっぽけに感じられてしまいます。株式相場が荒れ狂う大海原だとすれば、労働収入のインパクトはまるで嵐の海にスワンボートを浮かべてペダルを漕いでいるかのようです。

 

4.個人事業で生計を立てる夢を捨てきれない

 別の記事でも記載しましたが、会社員時代に副業で少額を稼げた経験があり、それがすごく楽しかったので、最終的には個人事業で毎月の収支をプラスにしたいと思っています。そのため、会社員として労働する気になれないというのがあります。

 ただ、現状は事業の準備は進めているものの、怖くて事業の稼働に踏み出せていないのです。失敗して夢を絶たれるのが怖いからだと思います。まずはやってみて、ダメならその対策を考えるなり、個人事業主を諦めるなど別の道を探すなどするのが合理的なのはわかっているのですが、現状の「将来に希望が持てる状態」が心地よくて抜け出せないのです。本当にクソです。とりあえず、遅くとも12月中には個人事業を小規模に稼働させようと思っています。

5.まとめ

 色々と働かない理由を並べ立てたものの、「労働」でしか得られないものは確実にあります。それは、「他者へ貢献している感覚」「気分が乗らないことも強制される仕組み」「自身の外部からもたらされる偶然性」です。

今更だけど貧乏人のパスタにハマっている

 こんにちは。私は会社を辞めて再就職せずに1年弱のあいだ貯えを切り崩しながらフラフラと生きている者です。

 最近、貧乏人のパスタという料理にハマっており、買い物に行くのが面倒な時はいつもこのパスタを作っています。レシピは色々なものがありますが、私は料理研究家のリュウジさんのレシピで作っています。

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貧乏人のパスタの良いところを挙げていきたいと思います。

1.食材が腐りにくいものばかり

 レシピの中で一番腐りやすいのは卵ですが、冷蔵庫で3週間くらいは持ちますし、賞味期限が切れてからも1-2週間くらいならなんとかなります(自己責任で)。さらに、万が一腐りそうになっても、目玉焼きにしたり煮卵にしたりと卵であればどうとでもなります。

2.安い

 卵は近年高くなったとはいえ、1個20~30円です。

 粉チーズを大匙1と多めに使うのですが、わたしの場合ネット通販で購入した1キロ4000円くらいの粉チーズを使っているので、大匙が約10グラムだとすると粉チーズは約40円です。

 ニンニクは外国産なら100円で2~3個買えます。

 オリーブオイルは現在かなーり高いので、サラダ油を使っていますが十分旨いです。正直、ニンニクとチーズの匂いが強烈なので、オリーブオイルでなくてもあんまり分からんと思います。

 上記を踏まえると、1食分のソースはだいたい100円ちょっとになります。安い!

3.旨い

 食べる前は「カルボナーラとペペロンチーノを足して2で割った感じ」かなと予想していたのですが、カルボナーラともペペロンチーノとも全然違いました。ニンニクと粉チーズと卵とコンソメが混然一体となって、とても、まとまりのある味わいなんです。こんなに安い材料費でこんなに旨いものが食べられるのかと感動してしまいました。

 

4.まとめ

 「貧乏人のパスタ」って世間的には「ちょっと前に流行った奴」のカテゴリに入っている感じはありますが、ものすごく旨いので私の中では定番入りしました。皆様もぜひ作ってみてはいかがでしょうか。

「やりたいことを我慢して定年退職後に取っておく」

 こんにちは。私は30代で会社を辞めて、再就職せずに1年弱のあいだ貯えを切り崩しながらフラフラと生きている者です。

 先日、私の知人が不幸に見舞われたという話を聞きました。私が働いていた会社の元同僚が不慮の事故による脊椎損傷で全身不随になってしまったとのこと。現在50代でまだまだ元気な年齢であり、ご本人の性格もとても若々しくて遊び心のある人です。私が見舞いに行った際も、身体は動かせなくても明るく話をしており、性格やトークの切れ味は事故の前と全く変わっていませんでした。

 そんな人なので、リハビリにも精力的に取り組んでいるようでしたが、身体の機能が回復する見込みについては「相当な奇跡が起きないと難しい」と言っていました。リハビリによる機能回復が困難であっても明るく振る舞い、身体が思うように動かせなくてもスマホの音声操作機能などを使いこなしている姿にたくましさと尊敬の念を感じずにはいられませんでした。

 一方で、過酷な状況でも前を向こうと懸命に行動している知人を尊敬する思いとは完全に別の論点として、人生とはなんてあっけないのだろうと私は感じました。知人が何歳まで働く予定だったのかはわかりませんが、定年退職が近い年齢で全身不随という状況になってしまって、もし私が同じ立場であったなら「あと少しで定年退職してやっと自分のやりたいことを好きなようにできるはずだったのに、このタイミングでやりたいことが何もできない身体になってしまうなんて…」と人生に絶望していたでしょう。

 今回知人が脊髄損傷を患った原因は病気ではなく事故なので、「健康的な生活を送る」だけでは防げず、ランダムに起きることです。どこまで行っても、ランダムな確率である日突然に人生が激動します。「今日と同じような明日がいつまでも続いていく」と、我々はどうしても考えてしまいがちですが、それはただの錯覚にすぎなくて、ある日突然に昨日までの恵まれた環境が終わりを告げるのです。だから「やりたいことを我慢して定年退職後に取っておく」なんてものすごくリスキーで非合理的だと改めて感じるのです。

 「最低〇億円は持ってないと、会社なんて辞められないよ」という意見をよく聞きますが、やりたいことを先延ばしにすることにもリスクは潜んでいるのに、リスクが非常に見えにくくなっています。そのことは今の自分にも当てはまります。会社をやめて自由な時間を手にしたにも関わらず、やりたいことを100%やれているとはいえないからです。「今日と同じ明日がずっとつづく」と思い込んでいるからです。時間切れになるリスクから目を背けずに、真正面から向き合っていかなければ…。