無色生活

セミリタイア民のリアル

無職が地方移住することのメリデメ

 こんにちは。私は会社を辞めて再就職せずに1年弱のあいだ貯えを切り崩しながらフラフラと生きている者です。以前の投稿でお伝えしましたが、わたしは会社をやめ無職化するタイミングで東京の賃貸を引き払い、福岡に移住しています。経緯などはこちら↓

 

colorlesslife.hatenablog.com

 

 この記事では、無職が地方移住することのメリデメを解説したいと思います。デメリットについては対策までセットで記載しています。
 セミリタイアはしなくとも、将来的に地方移住に興味を持っている方の参考になれば幸いです。

 

1.メリット編 家賃が安い

 東京に比べて地方は家賃が安いです。無職は収入が乏しいので、最も大きな固定費である家賃が安いのはとてもありがたいのです。そして、家賃が安いということは、裏を返せば同じ家賃なら地方のほうが広くて綺麗で立地の良い住居に住めるということです。

 ちなみに、わたしは移住先を決める前にいろいろな地方都市の家賃を調べていたのですが、「都市部でそこそこ築浅の綺麗な鉄筋コンクリート」という条件の中で特別に安いと感じたのは札幌でした。気候面での厳しさや暖房費の読めなさにびびってしまい、最終的には福岡を選びましたが。

 札幌・福岡以外の地方都市についても、「東京と比べればどこでも安い」と言えるかと思います。東京(+神奈川埼玉千葉)が全国で飛びぬけて家賃が高いイメージです。

 

2.メリット編 楽しい

 わたしは飲食店を食べ歩いたり、良い感じの居酒屋を探したりといったアクティブな趣味は全くないのですが、それでも知らない街を散策するのは楽しいです。福岡が大きく発展した都市であることは多少影響しているかもしれませんが。とはいえ、わざわざレジャー的な外出をしなくとも、知らない街で試行錯誤しながら、生活を構築する過程が楽しいと感じます。

 全く知らない土地に移住すると、極論すれば毎日が半分国内旅行をしているようなものです。そのためか、移住してからというもの「旅行に行きたい欲」が全然湧きません。

 

3.メリット編 見聞が広がる

 見ず知らずの土地に飛び込み、一から模索しながら生活を組み立てることは間違いなくあなたを人間として0.5周りくらいは成長させてくれるでしょう。少なくとも、ファーストクラスの飛行機に乗って「最高のサービスとは何たるかを学べたからこの旅行代は自己投資!」などとのたまうような人たちよりかは成長できるでしょう。

 

4.デメリット編 家族友人知人と会えなくなる

 地方移住すると、近隣に住んでる家族友人知人と簡単には会えなくなります。でも心配は無用です。まず現代文明にはラインやインスタといったSNS、あるいはズーム・スカイプなどのWEB会議ツールが存在しており、遠距離から手軽にコミュニケーションを取ることができます。

 また、両親、兄弟、親族とは、ある程度の距離を置いた方が関係が上手くいくとよく言いますので、地方移住によって家族との関係はむしろ良くなります。

 そして、地方移住なんかしなくても大抵の”知人”とはデフォルトで勝手に疎遠になっていきます。

 気にするべきは”友人”ですが、その大半はSNS上の付き合いでどうとでもなるでしょう。

 残るのは「リアルで一緒に遊びに行く友人」です。帰省のタイミングが年3~4回であると仮定し、そのタイミングで一緒に遊びに行けばよいです。友人も同じ時期に実家に帰省しているから無理?暇な無職が少し長めに実家に滞在すればよいだけです。「帰省よりも高い頻度でリアルに遊んでいる友人」だけが最後の最後に残りますが、30代・40代・50代の方でそんな友人が何人いるでしょうか。

 さらに友人側の視点に立ってみてください。「ただ近くに住んでいるだけの無職」と「見ず知らずの土地に引っ越したりなんか変なことしてる無職」とで、前者よりも後者の方が、会える頻度は少なくとも間違いなく面白味のある人物として友人の目には映るのではないでしょうか。

 

5.デメリット編 帰省費用

 このブログは私が独身なので、読者が全員独り身であることを前提に書いている節がありますが、世帯人数が多く幼子がいたりするとなかなかの費用と負荷になります。

 独身であるわたしの場合、1回の帰省で航空券が往復2万円ちょいといった感じです。ただし、安い航空券を前もって予約する前提の金額なので緊急で帰省せざるを得ない場合は跳ね上がります。年3~4回程度までの帰省であれば、独身であれば家賃の安さで補って余りあると感じますが、世帯人数や移住先によっても負担が大きく変わります。

 世帯人数が多かったり、移住先が僻地で旅費が高かったりする場合の対策としては、普通にわりと近めの移住先にしときましょう。

 

6.デメリット編 パワーが要る

 見ず知らずの遠方へ移住をすること自体にとてつもないパワーが要ります。まず大量のリサーチ、地理情報の把握、物件のリストアップ、不動産屋との交渉、現地へ行って内見や調査、そもそもこの街に移住して正解なのだろうかと不安になり、別の地方都市をまたゼロからリサーチする工程の膨大さ、日本中の全ての街を調べてから決めるわけにもいかずどこかで見切って決断しないといけない、並行して行う退職のための庶務、リモートでやるか現地へ行くかの決断、引越しの手配、荷造り、スケジュール調整。。。

 普通に引越しをするだけでもパワーが必要なのに、頼れる人もおらず土地勘のない遠方へ引っ越すとなるとその数倍のパワーが必要だと感じます。

 ただし考えようによっては、これらの大変な工程は地方移住の楽しさを別の角度から見た姿でもあります。100%嫌な作業に感じるのであれば、地方移住には魅力を感じていないはずです。

 

7.デメリット編 仕事がない・給料が安い

 一般的に言われる地方移住のデメリットで最大のものが、仕事が少ないこと、あったとしても給料が安いことです。でも、無職にとってはまったく関係のないことであり、対岸の火事そのものです。

 なお、暫定無職として移住し現地で職探しをする予定であれば、移住先の雇用情勢の調査は必須でしょう。

 

 以上です。実行に移すかどうかは完全に脇に置いておいて、もしも移住するとしたら自分ならどうするかを考えたり、軽く物件を検索してみたりするのは意外と楽しいですよ。