こんにちは。私は会社を辞めて再就職せずに1年弱のあいだ、貯えを切り崩しながらフラフラと生きている者です。
セミリタイア界隈や蓄財系界隈では多くの人が利用しているであろう、マネーフォワード系サービスを私も使っています。
どのようなサービスかを知らない人に向けて説明すると、自分が利用しているお金に関連するWEBサービス(例:銀行口座、クレジットカード、証券口座、確定拠出年金)から情報を一括して取得してくれて、自分の総資産額を計算したり、毎月の収支を把握し家計簿を集計したりできるサービスです。これによって家計管理が非常に楽にできるようになり、蓄財の進み具合も毎日タイムリーに把握可能ということで、蓄財系界隈では多くの人が利用しています。
このマネーフォワード系サービスの有料プランに加入すべきかどうかについて、私の考えを書いていきます。
1.蓄財が目的であれば、無料プランでいい
そもそも、蓄財を効率的に行いたい人であれば、月500円とはいえ不要なサブスクを増やすのは本末転倒だと言えるでしょう。無料プランだと連携できる口座数が少ないという弱点がありますが、蓄財を効率的に行うためにマネーフォワード系サービスで何をするべきかと言えば、「家計の最適化(削減できる支出の洗い出し)」です。そのためには、銀行口座、クレジットカード、電子マネーといった一部の口座に限定して連携すれば支出を十分に把握可能です。証券口座や確定拠出年金、ポイントサイト、通販サイトといった口座は「家計の最適化」にはまったく関係ありません。蓄財のためにマネーフォワード系サービスを使うのであれば、無料プランの連携口座数で十分です。
2.蓄財を娯楽とみなしている人は課金すべき
創作物に出てくる守銭奴キャラがやりがちな行為で「銀行通帳の数字を眺めてニヤニヤする」というのがありますが、「通帳眺めてニヤニヤ」が大好きな人はぜひとも課金すべきです。マネーフォワード有料プランとは誤解を恐れずに言えば、高級な「通帳眺めてニヤニヤ」遊びです。「通帳眺めてニヤニヤ」が好きな人にとっては、たったの月500円でここまで楽しめるサービスはなかなか無いと思います。非常にコスパの良い娯楽です。
3.で、あんたはどうしてるの?
私はマネーフォワードに課金しています。正確には、自宅のインターネットプロバイダーでマネーフォワード光というものを契約しており、そのサービスにマネーフォワード有料プラン(500円コース)が含まれているといった感じです。ただし、マネーフォワード光と契約するより前の時点でも、マネーフォワード単体に課金はしていました。
私がマネーフォワードに課金するに至るまでには紆余曲折がありました。
4.無料プランの弱点
もともと私は、「マネーフォワードfor住信SBIネット銀行」というサービスの無料プランを使っていました。このサービスは普通のマネーフォワードと何が違うのかというと、ほぼほぼ同じサービス内容なのですが金融機関(この場合は住信SBIネット銀行)利用者向けに微妙に仕様が変わっているバージョンです。ややこしいので、本家のマネーフォワードのことは、以降は正式名称である「マネーフォワードME」と記載します。
「マネーフォワードfor住信」の無料プランは、連携可能な口座数がマネーフォワードMEよりも多かったので(MEが6個、for住信が10個)「for住信」のほうを選んだというわけです。
当初は問題なく「マネーフォワードfor住信」を使っていたのですが、1年後に問題が起こりました。無料版では直近1年間のデータしか参照できないのです。過去の家計簿データや資産推移のデータには自分が積み上げてきたライフログ的な意味合いを感じていたため、それらの一部しか閲覧できないというのは許しがたく、まんまと課金するに至ったのでした。まさに、わたしは「蓄財を娯楽とみなしていた」のでした。
その後、自宅のネット環境を見直している中でマネーフォワード光の存在を知り、毎月500円の課金額が浮くことになるということでマネーフォワード光に契約し、本家版であるマネーフォワードMEの有料プランを使用していくこととなりました。ここで注意点があるのですが、マネーフォワードfor住信からマネーフォワードMEへ過去のデータ移管は一切できないということです。そのため、for住信時代のデータはすべてCSVで吐き出してローカルで必要な時に見ることとしました。
5.結局言いたいこと
投稿の前半では、マネーフォワードのことを高級な「通帳眺めてニヤニヤ遊び」であるなどと放言しておりますが、だから無料プランにせよと言いたいわけではありません。「通帳眺めてニヤニヤ遊び」って、めちゃくちゃ楽しいんですよ。特に家計管理がしっかりできている人ほど、「着実に家計にお金が残っていくことの心地よさ」に「株式資産の評価額が上下動するランダムなガチャ要素」がプラスされて、ハマっちゃうんです。この楽しさが500円で思う存分味わえるなら、良い金の使い方だなと思っています。ただし、純粋な蓄財という観点であれば不要な出費なので、あくまで娯楽や浪費の類に属する出費であることを認識したうえで遊びましょう。